和歌山県海南市では、令和5年6月2日に発生した台風2号に伴う豪雨災害にあいました。
私がニュース等で知る限りでは、JR海南駅北側に流れる日方川が氾濫したとのこと。
その結果、海南駅周辺の広い地域が冠水し、床上浸水が393棟、床下浸水が851棟もの被害が出た模様。
「何か力になれないか」と思い、微力ながら被災された世帯へのボランティア活動を行ってきました。
その時の様子と感じたことを記事にします。
災害ボランティア活動の参加ー準備編
まず、この記事を読んでいるあなたが被災地の近くでお住まいなら、是非お力添えを願いたい。
災害ボランティア参加について(準備)
私は、今回が災害ボランティア初参加となりました。
私がとった行動を皆さんの参考にしていただきたいと思います。
当日でも加入可能ですが、事前にお近くの社会福祉協議会で加入手続きを行っておけばスムーズです。
(社会福祉協議会のHPからwebも加入できるようです)
保険には3ランクがあって、一番安いので350円(自己負担)、高いので550円だったと思います。
有効期間は翌年の3月末まで。
●集合場所と駐車場のあるなし
今回の海南市では広い駐車場がありました。
●集合時間
9:00集合でした。
●持ち物
水筒やお弁当
*午前中のみ、午後のみなどもOK
長靴・ゴム手袋・保護メガネ・マスク(工業用が良い)
帽子(ヘルメット)・タオルなど
災害によって持ち物が変わるかもしれません。
必ずHP等でご確認ください!
災害ボランティア参加について(当日)
当日は、曇り空でさほど暑さも感じず活動しやすい気候。
事前登録してあるので出欠確認ですね
肩に貼る名札を記入
(写真は撮り忘れました)
付箋2枚に名前と携帯番号を記入
(誰がどこに行ったか分かるようにするためのもの、リーダー用と社会福祉協議会用)
社協の職員が「○○をして欲しい」「トラックを出せる人」「○人」など募ります。
ボランティアに来た人は、挙手で答えます。
車を出せる方や同乗したい方などペアを組みます
(今回は徒歩圏内もありました)
ボランティア活動後の集合時間の確認
(必ず15:30までに戻る)
必要な人数のボランティアが集まればチームが決定です。
担当者から説明を受けます。
(場所・何をしてほしいか等)
*実際、数量や具体的なことなど詳細は分かりません(急を要する災害の現場なので仕方がないことです)
これから赴く被災者からの要望に沿った道具を選別します。
道具を選別後、員数確認を受けます。
(スコップが2丁、ほうきが1本など)
海南市|災害ボランティア活動
説明を受けた現地に赴きます。
今回は6名のチームとなりました。
もちろん初顔合わせです。
チーム内に海南市在住の女性がいてくれたので良かったです。
私を含め、他の者は土地勘がありません。
横浜や奈良からの参加者がチームにいてましたよ。
被災地の写真は、個人情報などもあり撮影していません。
活動報告一件目
現地は、亀ノ川右岸にあるそんなに広くない畑
亀ノ川が左カーブしている場所なので、右岸側に流木等が蓄積したようです。
軽トラを横付けして人海戦術です。
ひたすら積み込みます。
軽トラがいっぱいになると、処分場に向かいます。
行ってみると、そこにはいろんなゴミで山盛りになっています(一応、分別はされているようでした)
積んでは処分を数回繰り返し、約2時間ほどで作業終了。
災害ボランティアセンターに戻り、道具の返却と員数確認を受けます。
この時点で、まだ12時前だったので「昼からも行けます」と社協の方に伝えました。
活動報告二件目・三件目
災害ボランティアセンターの2階で昼食後、二件目の被災者宅の説明を受けます。
説明を受けていると、すぐ近くにもボランティアを求めているお宅があるとのこと。
二件目のお宅は、濡れた畳の処分を希望。
三件目のお宅は、ブロックの処分を希望。
なぜブロック?
若干の?が頭に浮かびます……。
徒歩圏内ということで、道具を積み込んだ車両以外の人は歩きます。
優先順位は、もちろん濡れた畳の搬出です。
やっぱり、家の中優先ですよね!
到着後、挨拶を済ませ「これ捨てて」という指先には、畳が2枚。
それと、簡易ベットなどの粗大ごみが少量。
おそらく、前日までのボランティア活動の残りだと思われます。
次に、すぐご近所の三件目のお宅に向かいます。
そこには、ブロック塀でおなじみのコンクリートブロックが10枚並べられています。
このブロックは、災害に関係あるのか……。
ちょっと心がざわつきます。
チームのメンバーも首をかしげている。
しかし、サッと積込み三件目も終了です。
この三件目のお宅の方は「側溝の掃除をしてほしい」とも仰っていました。
確かに、日方川が氾濫したので、側溝内には泥がたまっています。
しかし、「側溝があるのは他人の土地」とのこと。
社協に申し送りますとお伝えし、引き揚げます。
災害ボランティア活動の感想
「困ったときはお互い様」ですよね。
助け合いましょう。
今回のボランティアに参加されている、女性の方が仰っていた言葉が印象的でした。
「被災地の近所の人が、ジョギングしてる。ジムに行ってる人がいる。なんで手伝えへんの?」
私は、この言葉に同感です。
他府県からボランティアに参加してくれている人もいれば、ご近所の人なのに知らんぷりの人もいる。
純粋に「助け合うべきでは」と思ってしまいます。
自助・共助・公助という言葉があります。
自助は、自分ですること。
共助は、助け合い。
公助は、行政からの支援です。
順番も、先ず自助があり、次に共助、最後に公助だと考えます。
繰り返しになりますが、「困ったときはお互い様」です。
やれることはしてあげましょう。
社会福祉協議会の職員が慣れていない。
現場流に言えば、「段取りが悪い」ように感じました。
慣れていないということは、災害などがなかった証拠なのだから良いことかもしれないが、もう少し練習をしといてほしかった。
要望ですが、今のご時世なので「デジタルをもっと利用すべきでは?」と感じました。
被災者の支援の流れです(当日聞いた話なので間違いがあるかもしれません)
①被災者から市なり行政に連絡がある。
②行政の職員なり誰かが現地を訪れ確認するそうです。
③要支援者リストみたいなものにリストアップされる。
④災害ボランティアの活動
恐らく②の時に、写真を撮っているはずです。
その画像をこれから行くボランティアに見せれば、道具の選定などでミスマッチが減るはず。
別の話になりますが、ごみの処分についてです。
勘違いかも知れませんが、「これ今回の災害のゴミか?」というのが何回か頭をよぎりました。
粗大ごみの捨て場や不思議なブロックを見た時の印象です。
聞けば、普段は家電リサイクル料が必要な家電も、今回は関係なしに持ち込めるとのこと。
そりゃ確かに、リサイクル料がどうとかって言ってられない状況です。
じゃー、ここにあるごゴミは全部豪雨災害が起因するモノなのか……。
きっと私の思い違いですね。
被災地の少しでも早い復興を祈念いたします。